『ガールズ・アット・ジ・エッジ01』が発売されたよ!
COMIC MeduでWEB連載している『ガールズ・アット・ジ・エッジ』のコミカライズが今日発売されたんだ!
↑ここからなんか通販とかいろいろできるよん!!
ぜひぜひ何卒よろいくお願いしたく!! 以下はカクヨムからお気持ち転載です。
こちらの風俗嬢がボーイを殺して廃校でひと夏を過ごす話のコミカライズをハトリアヤコさんが担当してくれています。とてもおもしろく、とても素敵な漫画なので、ぜひとも皆様にはなにかこう、そのいまお持ちの機械でもって、なんらかの検索機能を使い、お通販、もしくは本屋さんに出向いて買ってもらえるとなんていうか大変うれしいです。
さて、得意のお気持ち表明をするぞ!
私は17歳でなんらかの天才として世にでるはずだったのですが、もうそれからうん十年過ぎました。なんらかの天才といって、文章を書くことしかしていないので、ともかくそういった類のもので、ものすごいお金持ちになるのだと思っていました、というか、まぁ、今でも思っているのですが。
小説が読むのが好きで、それで自分でも書いてみた、という出自ではなく、本のことは大好きだけど、本当に読むのが苦手だし、今までもこれからも圧倒的に読書量が足りないまま生きるのだろう。本を読む時間があるのなら、なにかを書いていたい。なぜこんな風に急き立てられるように物を書いているのかというと、私が初めて褒められたのが文章を書く、ということだったから。以上。本当にそれだけ。
だから結局、ひとかどの人間になりたい、というのが文章を書く理由で、ともかく私は人に褒められたい。なんかすごいねっていってもらいたい。褒めてもらえるってことは、きっと才能があって天才なんだとあの頃思ったから。そして、いまでもそうなんじゃないかと思っているので、つまり、天才だと思われたい。
特別な何者かになりたい。ちやほやされたい。それで幸せに暮らしたい。というのがまぁ、A面の理由といったところ。ここからはB面の理由。
自分が社会に適合できない獣だ、と気付いたのがいつのことだったのかを私ははっきりと覚えていて、高校一年の冬の年明けのことなのだけれど、そのとき、シェイクスピアを読んでいたので、死ぬか生きるか、ということを本当にやっていた。
To beは死ぬだったし、Not to beは生きるということだったのだ。死ぬべきだろうと思ったし、いまでも、死んでいたらそれが正解だったのではないかと思わなくもない。なぜならいま、生きていて私は相当に幸せな人間になっていて、あのころの純正獣のわたしはそれを許すことができないだろうから。
まぁ、そんなことをはおいておいて。
ものを書くのは人間になるためのリハビリで、それははっきりと保健室の先生に言われたことで、書かないとそのうちにまた死ぬみたいなことを言われ、死にたいと思っていたけれど、死にたくはなかったので日記を書き始めたのだった。
日記を書くというのが私の生命線で、それをしていなかったら、本当に死んでいたなと思う。だから、書いていないとたぶん死んでしまうのだ。人に褒められなくても、ただ書くことだけはし続けているのだと思う。で、そのA面とB面があわさって、私はお気持ち述懐褒められたい天才になりたいから世にでなくては人間、として長く時間をすごすことになったし、今も過ごしているというわけである。
で、まったく芽が出なかった。
つまり、才能がなかったといわざるを得ない。天才になりたくて、何者かになりたくて、でもなにもしていない、ならこの結果はわかるが、私はこの数十年(今でもワンチャン17歳に見られたいので何年とはっきりと言わないでいるのです)公募に出して落ち、出しては落ち、一次選考も通らない時期が十五年くらいあったのです。
へー!!あるんだ!実際!
そう思いました。というのも、商業で本をだすのは夢でもなんでもなく、ただの既定路線であり、それ以外の人生のレールが全部はずれてるし、だってバイトは全部クビになったか、就業中に遁走したかしていて、まじでもうどこでも働けないので、ものを書いて稼ぐしかなかった。ので、ビビった。し、今もビビっている。
いや、いま改めて考えればわかります。インプットしていないからです。本を読まずに小説を書くということの滑稽さ、わかります? 私にはわかりませんでした。で、あまりにも公募に落ち続けたので、カクヨムに投稿しました。そう、褒められたいから!
といいますのも、なにかこう、手違い? すべての送った原稿が何者かによって盗まれているとか、全部の原稿がすべて字数がオーバーしていたとか(これはまじでめちゃくちゃあった)(私には数字がわからなかった)あるいは、全部住所間違ってたとか、なんかそんな可能性が、なきにしもあらず!なきにしもあらずだぞ!とまだ私は自分が天才である可能性について諦めていなかったので!
で、成果はどうかというと、なんか読んでくれた! 褒めてくれた! 嬉しい! でも出版できない! 大賞とか全然むりっぽい! へえ!!!!
そんな気持ちであったといいます。今でもそうですが。
さて、それで本題なのですが、え、まじか、これから本題に入るの? いつもながら前置きがなげーーな! でも私の本気の日記はいつもこんなだから、許してな。
『ガールズ・アット・ジ・エッジ』というお話を書きまして、カクヨムコンに出しまして、落ちました。
さすがにこりゃ大賞だろう、と当時のわたしは思っていましたので、賞金の100万円でわりと買い物をした覚えがあります。100万円が手に入らなかったので、ただ貯金がなくなっただけでした。
これは女の子が救われる話と、非日常の中の日常を書きたくて書いたのでした。あとになって、というか、公開してから、そして今回のコミカライズになってから読んでくれる人が増えて、自分の感覚と人の感覚はこんなにも違うんだなぁとしみじみ思いました。
風俗嬢が好きで、そしてそれがそんなに特殊な仕事であるとは思ってなくて、というより、特殊でない仕事なんてないので、そういった意味で普通だし、心底公務員にしてくれと思っているので、こういう職場あったらいいなーと思って書いていた。本当にこんな日常っていいよね、という気持ちで書いていた。
女の子はいつでも私に優しかった。そう書く時に、じゃあ男の人は優しくなかったのか? と私の中の女性蔑視男性になりたかった人間が言ってくるのですが、そんなことはたぶんなく、私の世間の登場人物がほとんど女性だったので、私はそう思うのです。
バイト先をクビになりまくっていた時代から、十数年前に私をクビにしないでくれたバイト先に出会って、そのバイト先には本当に嫌な人というのがいなかった。やべえやつは数人いたけどみんないなくなった。その職場もほぼ女性なので、女の子は本当に私に優しいな、大好きだな、と思って生きている。
今まで嫌な女の人って二人しかあったことがなく、最近新たに三人目に出会って「嫌な女の人ってまだ現存してたんだ!?」という衝撃を受けたくらい、基本的には女の子ってとってもいいものだ。あと私は女の子に恵まれている。
は?? 女の子自慢ですか!? ええ、そう。女の子自慢でした。だから、そういう女の子っていいな、っていう話を書きたくて、同時にそういう私の好きな女の子が救われてほしいな、っていう話を書いたのでした。
あのころ、獣だったころ、女の子となんでもない話をしているときが一番救われた。ほとんどが空想めいていて、突拍子がなく、なんの足しにもならないような話。象つかいになりたい話とか、ぜんぜん美味しくない謎のグミとか、楽団を開いて夜は怪盗になろうとか、そういう話。あれはみんな誰かが私に言ってくれたこと。
かつて、電話をかけるのが苦手だって話をしたら、私がかけてあげますよ! ってその時のバイト先の女の子が言ってくれた。もう仏にすがるしかないと思って、三十三間堂にハマっていたとき、一緒になって全然しらないのに別冊太陽を読んでくれた子がいた。ガラムっていう臭いだけのタバコですって匂いをかがせてくれた子とか。通学路でいつもと違うメンバーで帰ってとき、最後二人だけになって、なぜかたんぽぽを取って握って、暗くなるまで運動会いやだねぇ、って話だけをしてくれた子。
そういう女の子の日常物語として、このお話を書いたのでした。
で、それが、たくさんの人の尽力のおかげでコミカライズになって、それがこのたび出版されるという。なんていうことだ。コミカライズされるという経緯も、やっぱり大好きな優しい女の子たちのおかげで、私は本当に女の子に恵まれている。もちろん、男の子にだって恵まれている!
そう、小説を書くときにはメインターゲットを決めてから一応書いているのですが、このお話のメインターゲットは女の子が好きな男、あるいは女の子が好きな女の子、あるいはその他です。ざっくり百合好き、ということですが。どんな性別、人間も排除しないように、と気を使ったつもりですが、やっぱり物語の性質上、殺されなくてはいけない男の子がいたりで、まじ、ごめんな、と思って書いてました。ごめんな、嫌なやつに書いて。でも、男女問わず、いやなやつって、まじで存在するよな。
そんなわけで、なぜこのように長くなったのか、ただ単行本発売だよやったー!ということを言いたかっただけなのに、また内容のない話をしてしまったきらいがある。
実は昨日もう、店頭に並んでいるのを見ており、そして大好きな女の子たちが買ってくれるのを見て、はあ! なんてこと! という風に思ったのであります。本が出版されたら、なにかこう人生がものすごく変わるんだろう、と思っていたけれど、普通にごみ捨てをしていて、普通にレジ締めなどをしていて、ちょっと、あれ!? と思ったりしたのですが、これが日常のちから、とも思いました。
そんなわけで、まだまだ小説出版の道はかなってないので、これからも私のしっちゃかめっちゃかライフは変わらないのですが、ともかく、この本がどうにかめちゃくちゃ売れて、なんかブランチとかで特集されて、ものすごい売れてこの漫画がすごいめっちゃすごい天才!みたいな賞もとって、すごいことになるんだろうなーと思って生きています。
ハトリさんの漫画力がとてもすごくて、いつも感動して生きている。あと漫画と小説の違いを肌で感じられて、めちゃくちゃ勉強になる。漫画が大好きなので、漫画に携われるだけですごく嬉しい。あと、本当に漫画ってすごい。読んでもらったらわかると思うけれど、一話だけでも読んでもらったら、原作から漫画にしてこんなにぴったりな表現になることがあるんだー!っていう感動が、あります。
というわけで、みんなできればむりがなければ買ってくれよな! ぜひとも! という気持ちである。あと、本がでておめでとうね、私! という気持ちである。
そんな感じで、あやふやのままおわります。
またねー!!!
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